2014年09月25日
地域コーディネーターのお仕事 ~教育旅行受入編~

やんばいです&ご無沙汰です、川根のみきてぃです

ここのところ事務仕事や会議ばかりしていたので、日記の更新が滞っていまいました。
どーもスミマセン

プログラムのない時期でも、それなりにやることはあるのですよ。 という言い訳

さて、ワタクシ・川根のみきてぃ、
何やら「地域コーディネーター」という肩書が付いています。
前任者からそのままの形で引き継いだだけなので、本人もよく分かっていませんし、
周りも私のことを「地域コーディネーター」とは思っていないかと・・・(笑)
さて、そんなナンチャッテ地域コーディネーターに
初めての大きな仕事が舞い込みました

4月の初旬、国内最大手旅行会社Jから中学生の教育旅行受入の打診があったのです。
横浜にあるK学園中等部26名が
「静岡茶、お茶とともに生きる人々」というテーマで3泊4日で研究旅行を行うことになった。
ついては川根本町で1泊2日(農家民泊、農家訪問)のコーディネートをお願いしたい。
特に農家民泊(ホームステイ)は生徒たっての希望

ということ。
「何で私??」と思いましたが、
Jの担当者がある人から「静岡でお茶といえば川根でしょ?」と
薦められ、ネットで調べていたら偶然この「エコツー日記」を見つけた、というのです

担当者の熱の入ったお願いに押され、(「ミキさん、あなたしかいない!!」とまで言われた記憶が)
初めての試みですが「やってみるか」と軽く受けてしまったのが始まり(笑)
それから上司に承諾をもらい、関係部署へ協力・アドバイスをもらい、
日頃お世話になっている農家さんを中心にお願いに回りました

いくら私がずうずうしい性格だからといって
お願いごとをするというのは、とても神経をすり減らす仕事でもあります。
ほとんどのお宅が農家民泊の受入をやったことがありませんから、
「何をすればいいだぁ~?」と不安も多かったことでしょう。
できるだけお宅まで足を運んで、きちんと文書をお渡ししてお願いするよう心がけました。
打率で言えば7割~8割

ほとんどの農家さんが快く引き受けてくださいました

日程が合わなかったり、家庭の事情があったりしてお断りされたお宅もありましたが、
誰ひとりとして嫌な顔をすることなく、「いい試みだね」とおっしゃってくれました

結果、生徒26名が9軒のお宅に分かれてホームステイすることに

当日まで旅行会社や学校といろんなやりとりをして、いよいよその日を迎えました。
台風16号直撃か、とヒヤヒヤしましたが・・・
というのが、前段。長くてゴメンナサイね

まずは対面式の様子から。
先生→生徒代表→受入農家全員 と順番で挨拶をしていきます。
このときはまだみんな緊張気味でしたね

私だってキンチョーしました


対面式のあとは農家さんの車に乗ってそれぞれのお宅へ

翌朝までのホームステイとなります。
過ごし方は農家さんにお任せ

あとで聞いてみたところ、茶工場や茶園の見学をしたり、お茶摘みや茶刈りを体験した子もいました

吊り橋に行ったり、きかんしゃトーマスを間近で見たり、温泉に連れて行ってもらった子も

畑で野菜を植えたり、一緒にご飯を作ったり、ドライフラワーやお菓子を作ったり、
地元のスーパーで買い物をしたり、ドライブしたり、グランドゴルフをやったりした子も(笑)
※個人が特定できる生徒の顔にはモザイク(?)を入れてあります※
Tさん宅では二人刈りに挑戦



Oさん宅では蕎麦打ち&こんにゃく作り


Yさん宅では自家製自然薯のお好み焼きなど。みんなで一緒に作っておりました。
「Yちゃん農園」のハッピを来て、近所のスーパーに買い物にも行ったんだとか(笑)

Kさん宅ではドライフラワーアートやケーキ作りを一緒に


Aさん宅ではハンモックで遊んでおります


他のお宅でもそれぞれ楽しく過ごしたと報告を受けております。
お宅が違えば過ごし方もまったく違って、本当に面白いですねぇ

たった1泊ですが、普段の自分たちの生活とはまったく違う
農家さんのお宅で初めてづくしの経験をたっくさんできたのではないでしょうか?
翌朝、生徒たちと再会した時の顔が、前日とまったく違っていたのが印象的でした

車から降りて来るなり「チョーーー楽しかった、絶対また来る!!!」と話してくれた子も。
農家さんのほうも名残惜しそうに生徒たちを見送っていました。

双方の喜ぶ顔を見ていて、私は本当にうれしく思いました

生徒たちが無事ホームステイを終えたことへの安堵感もありましたが、
それ以上に我が町の農家さんたちの人柄やフトコロの深さを思って、誇らしかったのです

さて、農家さんとお別れした後は、みんなで「つちや農園」さんへ。
川根本町のお茶を語るのに、つちや農園さんは外せません

特に今回のテーマは「お茶とともに生きる人々」ですから、
お茶づくりに携わって50年、農林水産大臣賞2回受賞者である鉄郎さんに
ぜひ出会ってほしかったのです。
こちらも快くお引き受けくださり、茶園の案内をお父さんの鉄郎さん、
美味しいお茶の淹れ方を日本茶インストラクターの娘・裕子さんが担当してくだいました。
この父娘は最強タッグですぞぉ

その前に、役場産業課農業室の鈴木室長から、
我が町の取り組みや川根茶についての説明がありました。
3時間の鉄板ネタ。
中学生相手に多少笑いも取り入れつつ、見事10分ジャストに収めてお話くださいました



背中にはもちろん「川根茶魂」

いよいよ鉄郎さんの出番です

全国品評会用の茶園を案内しながら、お茶の品種・作り方などについてお話してくださいました。


手にしているのはススキ。
これを畝の間に敷くのが、いわゆる茶草場農法です


自宅に戻ってからも、熱心な生徒さんから質問が飛んでいました。
こういう熱心さは農家さんも嬉しいでしょうね。

続いて裕子さんによる「おいしいお茶の淹れ方」講座です

三人一組になって、おいしいお茶をいれてもらいます。

荒茶と仕上げ茶の違い、温度や茶葉の量、淹れ方次第でお茶はおいしくなることetc
さすが日本茶インストラクターで場数を踏まれているだけのことはあります



生徒たちは自分がいれたお茶をどんな風に感じたでしょうか?
「苦い」「甘い」「渋い」など、いろんな声が聞こえてきました。


おやつにお母さんお手製のおまんじゅうをいただき、こちらも大好評

お土産につちや農園のお茶までいただき、至れり尽くせりでした。

お茶は嗜好品だから、すべての生徒がおいしく感じて川根茶のファンになるかといえば
必ずしもそうではないと思います。
それでも天空の茶園を歩いたこと、お茶を飲んだこと、土屋さん家族に出会ったことは
心でずっと覚えていてほしいなと願います

最後は茶茗舘をお借りして昼食

お弁当はいつもエコツーでお世話になっている「つどいの会」にお願いしました。
中学生用にボリューム満点、かつ地元食材をふんだんに使ってくださいました

都会では絶対に食べられない、川根の味です。こうした気遣いがうれいしですね


こうして、あっという間の1泊2日が過ぎていきました。
生徒たちはこの後、牧之原→藤枝→岡部と回るそうです。
そこでもいろんな出会い・体験が待っているでしょうが、
民泊は川根本町だけなので、その分思い出に強く残ってくれることでしょう。
誰ひとり怪我や病気をすることなく、大きなトラブルもなく
無事滞在を終えたことに、ひとまずホッと胸を撫で下ろしています

これからまだ農家さんへの聞き取りや生徒たちのアンケート集計などが残っているのですが、
現段階ではものすごく充実感とやりがいを感じています。
自分ひとりでは何にもできないけれど、
農家さんをはじめとする、いろんな方の協力があってこの受入が実現しました。
こういうコーディネートを行うにあたって感じたのは、
「日頃からのお付き合いや信頼関係が大事だなぁ」ということ。
今回お世話になったのはエコツーの会員さんだったり、
私が緑のふるさと協力隊をしていた頃からお世話になっている方ばかりです。
信頼している皆さんだからこそ頼むことができました。
そして案の定(?)快く受け入れていただいけました。
協力隊やエコツー事務局としての下地があったからこそ出来た、
すごく大げさかつ傲慢に言えば・・・私だからこそ出来た んじゃないのかなぁ~ なんて

初めての仕事だったし、細かい点で不備はたくさんありました

でも、農家さんや生徒たちが喜んでくれるのが一番です。
それに、川根本町における教育旅行受入の第一歩になったんじゃないかなぁ、とも。
やっと地域コーディネーターらしい仕事ができたんじゃないでしょうか?
川根本町には教育旅行・修学旅行を受け入れる素地は十分にあります

今回はたまたま「お茶」という研究テーマでしたが、
他にも自然体験・文化体験などいろんなことができるし、
何においても川根の人と出会ってほしいと思います。
そのためには旅行会社・学校と現地をつなぐ
地域コーディネーターの役割が非常に重要となってきます。
大事なのはこれがボランティア(無償)ではないということ。
エコツーにきちんとコーディネーター料は入るし、農家さんにもその一部を謝礼としてお支払できます。
少しずつですが受入を経験していけば、協力してくださる農家さんも増えていくだろうし、
ビジネスラインに乗せることも不可能ではないです。
実際に長野県や群馬県あたりは首都圏からの教育旅行受入に熱心で、
行政区を超えた取り組みをしています。
何より教育旅行受入の良いところは、長い目で見られること。
今回の生徒さんたちは、川根本町でほとんどお買い物をしていません。
でも川根の人と出会い、川根を好きなり、
大人になってもずっーーと「川根に行った」という記憶が経験として残る。
何かの拍子に「あっ、もう一度行ってみよう」と思うかもしれないし、
デパートなどでお茶を見かけたら「川根茶あるかな?」と思ってくれるかもしれない。
潜在的な川根の広報大使になってくれるのです(おそらくね)

ずーっとずーーっと川根とつながっていてほしいなぁ。
そして何よりも携わっている人間が楽しいこと

生徒を受け入れることで、農家さんも喜んで元気になってくれるなら、
こんなメデタイことはありません

今回、このような機会をいただいたことで、
川根本町の新しい観光・まちづくり分野の開拓・発展、
それに伴ってエコツーの可能性もどんどん膨らんでいくんではないかと、
夢みたいなことを現時点では描いております(笑)
浮かれていないで、しっかりと反省・成果をまとめて次につなげていきたいと思います。
ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました

K学園のみんな、この後の旅程も充実したものになりますように・・・
そしてまたいつか、川根に戻ってきてね~~

長文失礼いたしやした。
駆け出し地域コーディネーター・みきてぃより
