2015年02月03日
鹿革クラフトとジビエ料理の一日

やんばいです、川根のみきてぃです

2月1日(日) 会員向けのワークショップ
「鹿革クラフトとジビエ料理の一日」を開催しました。
場所はエコツーでもよく使わせてもらっている寺田農園内の風工房。
18名の会員さんが集まってくれました。

近年、川根本町でも鹿による森林や耕作地への被害が深刻化しています。
増えすぎた鹿や猪を猟師が捕獲する。
いただいた命は最後まで大切にいただく。 これも狩猟の一部です。
「自然からの贈り物をたのしく、おいしく活用しましょう」ということで、
ホールアース自然学校(富士宮市)からお二人の講師をお迎えして、ワークショップを開催しました。
ホールアースでは狩猟メンバーを中心に
地域ぐるみの野生鳥獣対策を進めるために様々な活動を行っています。
講師のお二人とも狩猟免許を所持し、同校のスタッフとともに富士山麓で狩猟を行うと同時に
啓発活動も行っています。
講師のミッチー。
なぜ里に鹿が増えたか、皮と革の違い、ホールアースでの活動内容など
詳しく説明してくれました。

講師のみのりん。
2011年4月~2012年3月、エコツー事務局を担当してくれていました。
今回は講師として川根にアッパレ凱旋です。

ただ捕るだけに終わらず、、せっかくいただいた動物の命を無駄にしない。
その想いから地元レストランと協力してジビエ料理のレシピを開発したり、
革を使ったクラフトのワークショップを行っています。
実際に鹿を捕えて肉をさばくときにはやはり心が痛みます。
でも、自分たちで獲っているからこそ想いを伝えられる。
野生動物と自然と人との関わりを伝えていく。
このワークショップはただのクラフト&料理教室ではないのです。
背景にある現状や思いを知った上で、
いのちの恵みに感謝しながら、自分たちなりに出来ることを考えながら…のワークショップなのです。
まずはジビエ料理の体験と試食

今回はローストディアにチャレンジしました。
あとの二品はもも肉のシンプル焼きとすじ肉の煮込み。

これにホールアース農園で採れた野菜と、風工房のミネオさんお手製のパンが加わり、
とっても豪華なランチとなりました


鹿肉というと硬いイメージがありますが、使う部位や料理方法によって仕上がりがまったく変わります。
家畜動物の肉と違って、野生動物の肉は獲る時期や場所、猟師さんの腕によっても質や味が違うんだとか。
でも栄養価は満点


私自身、川根本町に来て以来、イノシシやシカの肉を食べる機会が何度かありました。
でも、まったく抵抗なく、ちょっと珍しいかな~ くらいの気持ちで面白がって食べていました。
でも、今回は狩猟を取り巻くいろんなお話を聞きいて神妙な気持ちになり、
いのちをいただくことについて考えることができました。
午後からは鹿革を使ってパスケース(数人はペンケース)を作ります

ホースアースから持ってきていただいたパスケース、ヘアゴムなどの見本。
身近ないろんなものに活用できるんですね。

大切な皮だからこそ、端っきれの部分も捨てずに使います。
器用な人も不器用な人も・・・みんな真剣に取り組んでいました。

チョキチョキ、トントン、チクチク・・・ 約2時間で出来上がり

一生大切に使いたい、世界にひとつだけの作品です


こうして好評のうちにワークショップが終了しました。
以下、参加してくださった会員さんの感想です(抜粋)
・ジビエ料理は難しくない。もっと気楽に食したいですね
・鹿革クラフトをやってジビエをいただく会だと思って参加しましたが、鹿の現状や革のことを知り、革製品に対する見方が変わりました。モノづくりということの楽しさ、豊かさ、心を込めて作ったモノへの愛着のようなものを伝えたいです
・ジビエ料理にでてくる野菜も自然農で自家製というところに関心した。「なんで鹿が増えすぎたか?」ということを考えていくと、根本的な人と自然の共生の問題提起ができて良い
・鹿の捕獲から肉・皮まですべてを利用したプログラム、素晴らしいです。川根本町でも資源発掘、組合せしだいで考えられると思います
・鹿肉を簡単に料理したことが印象的でした。鹿が増えた原因が、猟師が減ったことと山犬がいなくなったことだと思っていたけど、鹿を保護して増えたということに驚きました。自ら猟をし、命に感謝し、すべて余すことなく使うことに共感し、その活動をしていることに感心しました
・動物を殺す(仕留める)現場は、自分にはとても直視できそうにないと思いましたが、現場に出て大切に命を扱っている方々の一端を知りました
鳥獣害については、富士山麓だけでなく川根本町も深刻な問題です。
自分の山や畑を荒らす憎い存在の動物たちを駆除しよう!!
狩猟する動機や目的はそのようなものでしょう。
川根本町でもたくさん獲っている猟師さんはいますが、
自分たちで消費したり、捨ててしまったりしているのが現状です。
加工所で加工されて流通しているのは、ほんのほ~んの一部だけ

そこからもう一歩踏み込んで、革や肉を活用して流通ルートに乗せることができれば・・・
そしてもう一度原点に戻って、人間の暮らしを見直すことから始めれば
鳥獣害を減らすこともできるのかもしれない・・・
そんなこんなを思いめぐらせたりしているのです。
今回はエコツー会員限定のワークショップでしたが、
猟友会をはじめ他の団体の方とも連携しながら、第2弾・3弾と続けていければと思います

ホールアース自然学校のお二人、貴重な体験をさせていただき、
本当にありがとうございました。

さっそくパスケースを首からさげて、みんなに自慢しまくっているみきてぃでした

※※ホースアース自然学校のブログでもみのりんが詳細レポートしてくれています。
そちらもご覧あれ
